月とキャンプとバウルーと

そして僕は何となく、たまに裏の猫の写真を撮り始めていました。


何をするつもりもなかったのですが、ほんとに何となくです。








最初に記録したのは２０１７年５月２４日となってました。


もうこの時はすでに裏の老夫婦もお家には住んでいらっしゃいませんでした。



その時撮ったのがこれ

キジトラ猫です。





裏の猫は数匹いるのですが

正直興味があまりなかったのでどんな柄のがいるとかあんまり覚えてなくて

猫がいたらとにかく裏の猫だという程度の認識しかありませんでした。














ただはっきりしてるのは、定期的にうちの縁側の芝生の上に目一杯くさいお土産を置いて行くのです。



で、その度にうちの奥さん

『またうんちしてる！くさいからどかしてよ〜！』

とお声がかかります。

『えぇ〜。↓　ほやほやなら多少乾燥してから捨てるよ、気持ち悪いから。』

と返事をすると


『だめ！くさいから早くどかして！』

とお叱りを受けて

渋々小さなスコップを持って何でこんなことさせられなきゃならんのだ！と
ふつふつ湧き上がる怒りをぐっと堪えるのでした。















裏の家の老夫婦がもう住んでない今
苦情を言う相手がいないのですから仕方ありません。

ただ、老夫婦がまだ住んでいらっしゃった時も

猫の糞被害はたまにあったのですが
ご近所さんの手前文句を言ったことはありませんでした。











実は理由がありました。


僕が高校生の時
裏のご夫婦があることをお願いしに来られたことがありました。


当時も近所と言っても日頃おつきあいは顔を合わせたら会釈する程度でした。


それがわざわざ何をお願いに来られたかと言うと、

実家の裏に育っている庭木の枝が伸び放題になっており、道路をまたいで

裏のご夫婦のお家の２階の手摺まで届いていたのです。











まだ、それだけなら大した問題ではなかったのですが

たまたまその年に毛虫が大量発生してうちの庭木の枝から、裏のご夫婦のお家の２階の手摺を伝って

お家の中までお邪魔してるので困っているというお悩みの相談でした。












早速見に行くと、日頃裏庭など見もしなかったのですがなるほど
確かにあちらさんのお家に枝が届きまくっており毛虫もたくさん這っていました。



これは去年の写真です。



（昔はこの距離に生い茂る大きい庭木が大きい庭木が植わっていたのですが
リフォームして今ではその木は切り倒しているのでもう存在しません。）





迷惑をおかけしてるのであらばと

早速うちの親父がのこぎりで枝を切り払って事は終わったのですが、







裏のご夫婦は被害を被った立場なのにも関わらず
お手数かけてすみませんと言う殊勝な態度でいらっしゃいました。







しかも、あの枝の伸び方を見ると相当前から随分と毛虫の迷惑を被っていたんだろうに
多分ご近所さんなのでことをできるだけ荒立てようとはしたくなかったのであろうことが
その態度からも十分に読み取れました。








そういう相手の気持ちをわかってもらえる相手なので

毎日被害にあうのでなければ多少のことは我慢すればいいかとの思いもあり

なかなか言い出せないということがあったのです。









つづく




















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